よくある質問・
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よくある質問

Q乳房のしこりに気が付きました。どうしたらいいですか?
A
乳腺外科あるいは外科を受診してください。その際、必ず保険証を持参してください。診察の際には「いつから」「どこに」「大きさ」「痛みなどほかの症状があるか」「最終月経はいつだったか」などの情報はとても大切です。症状がある時の検診やドックは、診断が遅れたり、見逃しにつながったりすることもありますので、避けてください。
Q受診したいのですが、どうしたらいいですか?
A
完全予約制となりますので、ホームページのWeb予約から予約してください。
まず、問診を行います。問診結果により必要となる検査や予約外来についてご案内いたします。
なお、診察の際には、問診内容もふまえて今後の検診や生活習慣などについてのアドバイスもさせていただきますので、詳細な事前問診票へのご協力をお願いいたします。
Q自分の乳房にしこりを見つけました。乳がんでしょうか?
A
乳房にしこりがあっても「乳がん(悪性)」とは限りません。特に若い方では、線維腺腫や乳房のう胞などの「良性」が大部分です。一般的に、中高年から高齢になるにつれ、乳がんである可能は高くなっていきます。また、生理周期により、乳腺そのものを「しこり」のように感じることもあります。しかし、診察や検査をしてみないと詳しいことは分かりませんので、できるだけ速やかに受診してください。
Q家族が乳がんなのですが、遺伝しますか?
A
遺伝が関係する乳がんは、乳がん全体の5-10%程度と考えられています。乳がんにかかられた血縁者の年齢、性別、乳がんのサブタイプに加え、ご自身との血縁の近さや人数により遺伝の可能性は異なります。また、乳がん以外にも卵巣がんや前立腺がん、膵臓がんなど、他の悪性腫瘍が関係していることもあります。遺伝する乳がんで最も多いのは遺伝性乳がん卵巣がん症候群ですが、乳がんの遺伝に関係するご病気は他にもあります。
問診でご家族の病気についてもお聞かせください。できるだけ詳細にお答えいただくことで、遺伝のリスクや今後の乳がん検診、遺伝カウンセリングや遺伝子検査の必要性についての情報もご案内できるようになります。
Q乳がん検診は、どんな検査を受けたらよいですか?
A
唯一、乳がんによる死亡を減少させるというメリットが証明されているマンモグラフィをお勧めします。
しかし、「高濃度乳房(デンスブレスト)」の方はマンモグラフィで乳がんを見つけにくいことがありますので、エコー検査の追加をお勧めします。日本人を含むアジア人では、デンスブレストの割合が多いことも分かっています。
乳がん検診や精密検査で当院を受診された際、お一人お一人の乳房や問診結果に応じて、お勧めする検査についてもご案内させていただきます。その際には、検査の追加だけではなく、検査の簡略化をお勧めさせていただく場合もあります。
エコーは、日本で行われた臨床試験で、40歳代でマンモグラフィにエコーを追加して乳がん発見率が上昇したという科学的根拠が確認されたため、2022年版乳癌診療ガイドラインで「適切な精度管理が行われる」という条件下ではありますが、推奨の強さとしては弱いものの「行うことを弱く推奨する」へと変更されました。
なお、エコー単独の乳がん検診は、マンモグラフィ検診との比較で優位性を証明する科学的根拠が乏しいため、「行わないことを弱く推奨する」とされています。
医師などによる定期的な視触診検診は、有効性がないため、多くの市町村で視触診を止めています。
Qマンモグラフィ検診は何歳から受けたらいいですか?
A
日本では「40歳以上」が推奨されています。なお、海外では「50歳から70歳まで」が大部分です。
40歳未満の方に対するマンモグラフィ検診は、日本でも、海外でも、メリットがデメリットを上回らないので、推奨されません。
40歳代に対するマンモグラフィは、有効性があるとする結果と有効性がないという結果があるため「50歳以上」としている国が多いのですが、日本では40歳代での乳がん発症が最も多いため「40歳以上」となっています。
70歳以上でのマンモグラフィは、有効であるという根拠に乏しいため、日本以外のほとんどの国で推奨されていません。
しかし、⽇本⼈⼥性は⻑寿で、⾼齢になっても乳がんになる⽅はそれほど少なくならないことから、75 歳程度までのマンモグラフィ検診は妥当と考えます。
QMRIや乳房専用PET-CTなどでの検診は受けた方がいいですか?
A
MRIは、遺伝性乳がん卵巣がん症候群など乳がん生涯発症リスクが20%を超える方ではメリットがデメリットを上回るため推奨されます。診断精度をよくするために造影剤が必要となります(造影剤不使用でのMRIについても臨床試験が行われています)。
乳房専用PET-CTは、改善してきてはいるものの小さい乳がんの検出能、炎症や良性腫瘍での偽陽性、細胞密度が低い乳がんなどの検出能に課題が残ります。放射線被ばくや価格などのデメリットを上回るような検査対象症例はまだ分かっていません。
Q乳がん検診はどれくらいの頻度で受ければよいですか?
A
日本では一般的に、「2年に1回のマンモグラフィ+月1回の自己検診」が推奨されています。
乳がんによる死亡率は、2年以上検診を受けていなかった方は検診を受けていなかった方と大差なく、より頻繁に乳がん検診をしても死亡抑制効果が乏しいことが報告されています(British Journal of Cancer (2014) 110, 556–559)ので「2年毎のマンモグラフィ」は適切だと思います。
しかし、家族歴や既往歴で乳がん発症リスクの高い方では、より頻繁な検査や追加検査が望ましい場合があります。
Q乳がん検診はたくさん受ければ受けただけ安心ですよね?
A
「検診は受けた方がいい」と思いがちですが、検診には、がんが見つかって治療することで死ななくてすむという有効性(メリット)だけではなく、偽陽性(がんじゃないのに検診で「精密検査が必要」と判定されること)で不要な検査を受ける不利益や精神的不安などのデメリットもあります。
残念ながら、マンモグラフィもその他の検査も、どれほど高額であっても最先端であっても、「1つで絶対安心」という検査はありません。
個人個人の乳がんリスクに応じて、検診によるメリットとデメリットのバランスがとれている検査を行うことが大切です。
Q乳房に痛みや違和感があります。乳がんでしょうか?
A
しこりを伴わない「痛み」や「違和感」のほとんどは、生理周期やホルモンバランスにより生じる「乳房の張り」や神経痛などによるものなので、心配し過ぎないようにしましょう。しかし、「痛みを感じて触ってみたらしこりに気が付いた」という乳がん患者さんもいますので、「しこりや変形・ヒキツレなどの症状がないかどうか」を確認してみてください。
判断に迷う時や心配な時には、お気軽に当院へご相談ください。
Q乳がんの症状にはどんなものがありますか?
A
第一に「しこり」です。周りの乳腺よりも硬く、デコボコしていることが多いですが、それほど硬くないこともあります。しこりを見つけたら受診してください。その他、乳房の変形やヒキツレ、赤みや厚みのある皮膚、乳頭から血液混じりの分泌物、乳頭や乳輪の湿疹やただれ、などがあります。特に「部分的な症状なのか、左右差がないか」を自分の乳房で比べることがとても大切です。
Q乳がん検診の結果はいつ分かりますか?
A
当日診断付の乳がん検診を希望された方は、検査当日に検査結果をお伝えします。ご希望により、同じ日に精密検査も行うこともできますが、その際には保険証が必要となります。当日診断付ではない乳がん検診の結果は、2週間以内にご報告いたします。
Q精密検査ではどんなことをするのですか?
A
初診の場合、問診、マンモグラフィ(トモシンセシス含む)、エイバス、視触診をマンモグラフィ検査ができない方を除いたすべての方に行います。その後、必要に応じて詳細な検査として、病変部に乳腺エコーを追加してさらに詳細な画像を検討し、細胞診や組織診を行ったりすることがあります。
Qマンモグラフィとはどのような検査ですか?
A
マンモグラフィは乳房専用のレントゲン(X線撮影)です。0.1mmほどの微小な石灰化を検出するのに優れており、また触っても判らないような早期の乳がんも見つけることができます。
撮影の際は、撮影技師が乳房を手で引き出して広げ、手の代わりに圧迫板という透明の板で圧迫していきます。
このため、妊娠中の方に加え、豊胸術後の方、カテーテル類が胸部に埋め込まれている方(CVポートやペースメーカー、V-Pシャントなど)では、マンモグラフィ検査をすることができません。
Qマンモグラフィで乳房を伸ばしたり、圧迫したりするのはなぜですか?
A
乳房を圧迫して薄く伸ばすことで、乳腺組織の重なりを減らし、より鮮明な画像が得られるので小さい病変も見やすくなります。しこりを作らないような乳がんでも、硬い乳がんと正常な乳腺組織の伸び方の違いがヒキツレとして見えてくることもあります。その他、X線の量もより少なく済みます。圧迫の際、痛みを感じる方もたくさんいますが、圧迫の効果はとても大事ですので、ご自分のできる範囲でご協力お願いいたします。
Qマンモグラフィ検査は痛いと聞いて心配です。痛みを和らげる方法はありませんか?
A
圧迫の痛みについて、一概には言えませんが、ホルモンバランスの関係で乳房が張り痛むことがあります。マンモグラフィ検査は生理開始日から3日目以降(特に排卵日前くらい)に受けるのが良いとされています。また、ゆっくりと呼吸し、リラックスして脱力することは痛みを和らげるのにとても大事です。
Qエイバスとはどのような検査ですか?
A
乳房の超音波検査(エコー)の一つで、乳房全体を自動的に検査する(フルボリューム&オートスキャン)ことができ、得られた画像は、3D構築されて保存することができます。
患者さんの体格や乳房の硬さ・柔らかさなど様々な条件下であっても、常に安定した画像を描出し、様々な断面から前回画像と比較して診断することで、検査精度を高めたいと考え導入しました。
Q一般的なエコーではなくエイバスで検査するのはなぜですか?
A
一般的なエコーの問題点として、再現性に乏しい、検者依存性が大きい、検査時間のばらつきなどの問題点があり、検査自体の精度管理が難しいことがあります。 また、ほとんどの施設では、病変があった部位のみ、あるいは片側1枚ずつを静止画像で保存しているため、良悪性の診断が困難で要精密検査となることがあります。同じ場所の画像が残っていないと、新たに見つかった病変が、前回は異常なしだったのか、画像を残していないだけなのか、あるいは見落としたのか、の判別もつきません。
患者さんの体格や乳房の硬さ・柔らかさなど様々な条件下であっても、常に安定した画像検査を行い、様々な断面から前回画像と比較して診断することで、検査精度の向上に努めています。
Qエイバスに問題点はないのでしょうか?
A
エイバスは、わきの下付近など乳房のふくらみから離れた部分や、手術による乳房のへこみや変形の強い方、胸郭の変形が強い方では検査が難しいことがあります。このため、検診やドックでも必要に応じて一般的な乳腺エコーを追加させていただきますが、追加料金はいただきません。
また、エイバスでしこりが見つかっても、細胞診や組織診などの病理学的検査はできません。細胞診や組織診では、病変部を確実に採取するため、一般的な乳腺エコーでしこりを確認しながら検査を行います。
Qクレジットカードは使えますか?
A
Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover をご利⽤いただけます。
電⼦マネーには対応しておりませんので、ご了承ください。
Q精密検査で受診したいのですが、どのような検査を⾏いますか?どのくらいの時間がかかりますか?
A
精密検査では、原則としてマンモグラフィ、乳腺エコー(エイバス、全⾃動エコー)、視触診を⾏いますので、検査時間だけでも20-30分程度の時間が必要です。さらに画像検査の診断と診察に要する時間、着替えと問診票記⼊のための時間が加わります。また、腫瘍などを疑う所⾒を認めた場合には、さらに乳腺エコー(ハンドヘルドエコー)を追加して組織診や細胞診などの病理学的診断(顕微鏡検査)の必要性を判断します。
なお、当院は完全予約制ではありますが、乳腺膿瘍で早急な切開ドレナージ術や穿刺ドレナージ術を必要とする⽅や組織診や細胞診を必要とする⽅が複数名続いた場合に、予約時間に遅れが⽣じることもありますので、ご了承ください。
なお、診察終了後は、医師のカルテ記載が終わると同時に会計情報も⾃動計算しますので、会計計算のためにお待ちいただくことはありません。
待ち時間短縮のため、問診票は、受診前の記⼊と出来るだけ詳細に記載していただきますよう、ご協⼒をお願いいたします。
Q乳がん検診を受けたら「精密検査を受ける必要がある(要精密検査)」との連絡が来ました。乳がんなのでしょうか?
A
乳がん検診で「要精密検査」と診断されても、精密検査の結果乳がんが発⾒されるのは5%くらいです。
精密検査で乳がんではないと診断された⽅の多くは、マンモグラフィの際の乳房の挟み具合や伸ばし具合、エコーの際のプローブ(乳房に当てる部分)の⾓度や当て⽅などにより、「正常の組織がたまたま乳がんを疑う影やしこりに⾒えたもの」ですので、⼼配をしすぎないようにしましょう。
しかし、精密検査を⾏わなければ、病気があるかどうかは分かりませんので、必ず精密検査を受けてください。
Q予約時間前にクリニック内で待つことはできますか?
A
施設内での過密防⽌の観点から、短時間(おおむね10-15分程度)の場合を除き、診療時間前にクリニック内でお待ちいただくことはできませんので、お⾞などでお待ちいただくことをお勧めしております。急なキャンセルが⽣じた場合を除き、診療予約の空き枠はありません。予約時間より早くご来院いただいても、予約時間より早く検査や診察をおこなうことは出来ません。
Q新潟市乳がん施設検診を受けることはできますか?
A
ご要望を多くいただいておりました新潟市乳がん施設検診のマンモグラフィ検査を2020年10⽉19⽇より開始いたしました。
40-49歳の⽅は⼆⽅向撮影、50-69歳の⽅は⼀⽅向撮影でのマンモグラフィ検査をうけていただくことができます。検診結果は、受診から2週間以内に郵送いたします。来院時は、受診券と健康保険証、バスタオルをご持参ください(ケープ借⽤は別途300円となります)。
対象者となる⽅の詳細は、新潟市ホームページをご覧いただくか、区役所保健福祉課へお問い合わせください。なお、当院は⾞いす利⽤者対応施設ではありませんので、新潟市乳がん検診委託医療機関名簿にある⾞いす利⽤者対応施設を受診してください。
Q今⽇受診したいのですが、診てもらえますか?
A
乳腺膿瘍や乳腺炎など急を要する処置や治療が必要な⽅を除き、予約外での診療は⾏っておりません。前⽇あるいは当⽇朝に予約のキャンセルが⽣じる場合があります。「診療時間の1時間前」までご予約可能ですので、ホームページのWeb 予約をご確認ください。
Q⼦供を連れて⾏ってもいいですか?
A
診察中はキッズスペースで待っていただく必要があります。⼩さなお⼦さんの場合は、可能であれば付き添いの⽅と⼀緒にご来院ください。
Q予約⽇時を確認したい
A
「アカウント登録して予約」から予約した⽅:ホームページ画⾯右上の「Web予約」ボタンから「診療メニューが表⽰されているページ」に進み、画⾯右上の「ログイン」ボタンから「登録時の電話番号とパスワード」でログインしていただくと「予約管理」から予約⽇時を確認できます。
「アカウント登録せずに予約」から予約した⽅:予約時に送信されている「【にいがた乳腺クリニック】予約完了のお知らせ」メールをご確認ください。
Q予約⽇や予約時間を変更したい。予約をキャンセルしたい。
A
「アカウント登録して予約」から予約した⽅:ホームページ画⾯右上の「Web予約」ボタンから「診療メニューが表⽰されているページ」に進み、画⾯右上の「ログイン」ボタンから「登録時の電話番号とパスワード」でログインしていただくと「予約管理」から予約⽇時を確認、キャンセルができます。
「アカウント登録せずに予約」から予約した⽅:予約時に送信されている「【にいがた乳腺クリニック】予約完了のお知らせ」メールをご確認ください。キャンセルも同じメールから⾏うことができます。キャンセル時にはメールに記載のある「確認コード」が必要になります。

現在、新規ご予約が⼤変取りづらくなっております。乳がんを疑うような症状を⾃覚した⽅や乳がん検診で精密検査が必要となった⽅が早期に受診できるよう、事前連絡のないキャンセルや予約当⽇のキャンセルはできるだけ避けていただくようご協⼒お願いいたします。
Q乳輪がただれて痛みがあり、液体も出ています。乳がんでしょうか?
A
乳輪乳頭も含めた乳房やわきの下の⽪膚の⾚みやアザ、ただれや湿疹(分泌物を伴う場合も)といった症状で「しこりや変形を伴わない場合」には、ほぼ全例⽪膚疾患です。また、ごくまれに乳がん(パジェット病)のこともありますが、その場合でも診断には⽪膚⽣検が必要となりますので、⽪膚科を受診してください。
Q他院で良性腫瘍と診断され経過観察といわれましたが、⼤丈夫でしょうか?⼼配なので診察や検査をしていただきたいのですが、可能でしょうか?
A
「他の医療機関や検診施設で診察や検査を受けたものの、診断結果に納得できない、あるいは⼼配で他の医師の意⾒を聞きたい」という場合を「セカンドオピニオン」といいます。保険診療ではなく全額⾃費診療となりますので、セカンドオピニオンをご希望の際には、「乳腺ドック・乳がん検診(当⽇診断・視触診付き)」からご予約ください。
Qセカンドオピニオンで受診したいのですが、どのくらいの時間と費⽤が掛かりますか?紹介状は必要ですか?
A
マンモグラフィや乳房超⾳波検査(エコー)は、機器の性能や検査施⾏者のスキルにより画像や診断に⼤きな差が出る検査です。特に、判断が難しい病変の診断には、視触診やマンモグラフィからの情報に加え、乳腺エコーをリアルタイムで画像評価し、多くの情報から総合的に判断することが重要です。
このため、当院のセカンドオピニオンは「マンモグラフィ(2D+3D)、乳腺エコー(エイバス、ハンドヘルドエコー)、視触診(問診も含む)」を⾏います。「乳腺ドック・乳がん検診(当⽇診断・視触診付き)」をご予約ください。

時間:1〜1.5時間(診察や来院後の追加問診、検査に要する時間を含む)
費⽤:20,000円(税込、検査費⽤を含む)
紹介状:不要(今までの経過や画像、乳がん検診の結果などがお⼿元にある⽅は持参していただくことをお勧めします。判断の根拠となる情報が増えることで、より精度の⾼い診断ができる可能性があります。)

なお、当院では治療や病理診断についてのセカンドオピニオンはお受けしていません。「がん拠点病院のセカンドオピニオン外来」を受診してください。病院により必要となる資料や予約⽅法はそれぞれ異なりますので、セカンドオピニオンの詳細は各病院へお問い合わせください。
Q家族や親戚でがんと診断された⼈が多く⼼配です。乳がん検診を受けた⽅がいいでしょうか?
A
遺伝が原因で発症するがんのリスクについて判断するには、がんを発症された⽅との⾎縁の近さ、発症年齢、がんの部位や種類などの⾎縁者の詳細な情報が必要となります。また、検診の頻度や検査内容、留意する事項などについては、今までの⽣活習慣やマンモグラフィなどの画像所⾒により判断が異なります。このため、「乳腺ドック・乳がん検診(当⽇診断・視触診付き)」をご予約いただき、Web 問診票はできるだけ詳細にご回答ください。当⽇は「マンモグラフィ(2D±3D)、乳腺エコー(エイバス)」の検査の後、診察と今後の検診についてご案内させていただきます。
なお、妊娠・授乳中や若年者の場合には、検査の省略や検診⽇の延期をお勧めする場合があります。
Q乳がんと診断されたら、治療はどこで⾏いますか?
A
当院は、⼿術や放射線治療、点滴抗がん剤治療の設備がありませんので、治療効果の⾼い適切な治療を受けていただくため「乳腺専⾨医が常駐しているがん拠点病院」へご紹介し、治療していただきます。新潟市内は、新潟県⽴がんセンター新潟病院、新潟市⺠病院、新潟⼤学医⻭学総合病院、済⽣会新潟病院(順不同)の4病院があります。
なお、新潟県内のがん拠点病院では、⼿術や抗がん剤など副作⽤や⾝体への負担が⼤きい治療が終了した後、内分泌治療(ホルモン治療)や術後経過観察は、クリニックなどかかりつけ医で⾏います(年1回の画像検査や受診は、がん拠点病院で⾏う場合があります)。専⾨的ながん治療を提供する病院と、気になる症状があったときに相談できるかかりつけ医が協⼒すること(医療連携)で、通院時間や待ち時間が短縮し、負担が軽減します。こうした取り組み「乳がん術後地域連携パス」についての詳細は、がん拠点病院で説明があります。

当院には300名ほどの⽅が乳がん術後地域連携パスで通院中です(2023年3⽉現在)。また、こうした術後患者さんを対象とした補正下着や⼈⼯乳房、リハビリやスキンケア、補助⾦やセミナーなどのご案内も⾏っています。
Q乳がんの⼿術が終わりました。術後地域連携パスで受診したいのですが、どのようにしたらいいですか?
A
乳がん⼿術お疲れさまでした。今後は、⼿術後の病理検査結果により術後治療の⽅針が決定しますので、まずは⾝体を回復させることと術後リハビリに気持ちを注いでください。「乳がん術後地域連携パス」での受診⼿続きはがん拠点病院により異なりますので、⼿術を受けた病院の「地域連携室(病診連携室)」へご相談ください。
当院は、乳がん術後連携パスで通院中の⽅への採⾎結果は、ご来院による負担を軽減し、採⾎結果を早期にお伝えするため「CLINICSアプリ」を使⽤しています。
また、補助⾦やセミナーなどのご案内も「CLINICSアプリ」から⾏っていますので、アプリ登録にご理解とご協⼒をお願いします。
Q乳がんで治療をしました。「10年間再発がなかったので今後は検診を受けるように」と⾔われ、終診となりました。今後の検診はどうしたらいいですか?
A
乳がん治療と⼿術後の⻑期間にわたる通院、お疲れさまでした。治療施設そして「がん患者patient」からのご卒業おめでとうございます。今後は「がんサバイバー」であると同時に「がん経験者」としての⽇々が始まります。これからもお⾝体を⼤切に健やかな⽇々が続くようお祈りいたします。

乳がんを経験された⽅の乳がん発症リスクは「今後も⾼い」と予想されますので、⽣命予後改善効果が判明している1年毎のマンモグラフィとブレスト・アウェアネスの継続を強くお勧めします。
また、2022年版乳癌診療ガイドラインで、定期的なマンモグラフィに乳腺エコーを追加することは、同側局所再発や対側乳がんの早期発⾒のために「⾏うことが望ましい」と⽰されました。検査に伴うデメリットも少ないため、エコー検査の追加をお勧めします。なお、造影乳房MRI 検査は、造影剤の副作⽤・検査費⽤・偽陽性などのデメリットがあるため、「初発乳がんがマンモグラフィで検出困難であった⽅」「⾼濃度乳房(デンスブレスト)」「術後変化のためマンモグラフィでは診断困難な⽅」「切除断端陽性など局所再発リスクの⾼い⽅」では、「造影乳房MRI 検査も条件付きで⾏うことを考慮する」といった記載にとどまっています。

当院では、乳がんサバイバーの検診継続をサポートするため、「乳がんサバイバー検診」を⾏っております。詳細はホームページの診療案内にある「乳がんサバイバー検診のご案内」をご覧ください。がん拠点病院や検診施設で施⾏したマンモグラフィの過去画像を持参していただければ、当時の画像と⽐較して診断します(⽐較読影)のでご利⽤ください。
Q乳房に数mmくらいのしこりがあります。皮膚のできものかもしれませんが、受診が必要でしょうか?
A
ほとんどの場合、皮膚あるいは皮下脂肪にできているものですので、まずはお近くの皮膚科を受診してください。
乳がんは「乳腺組織」から発生しますが、「乳腺」は皮膚(厚さ1.0~1.5mm)と皮下脂肪(厚さ4mm以上)のさらに奥にありますので、かなりやせ型で皮下脂肪が少ない方でなければ、皮膚から1㎝近く深い位置にある数mm大の乳がんをご自身で見つけることは極めて困難です。このため、皮膚表面に触れるごく小さなしこりは、ほとんどが皮膚や皮下組織から発生したものですので、まずはお近くに皮膚科を受診してください。
なお、乳頭や乳輪にできる特殊な乳がん(パジェット病)もありますが、極めてまれな病気で、確定診断には皮膚生検(皮膚科で施行)が必要となりますので、乳頭乳輪皮膚のただれや湿疹、かゆみもまずはお近くの皮膚科を受診してください。
Qどの外来予約を選んだらよいのかわからない。
A
Q乳がん検診を受けると「精密検査が必要」と診断されるが、精密検査を受診してもいつも「何ともない、または良性なので検診を受けるように」と言われて今後の検診をどうしたらよいか困っている。
A
「比較読影」を行いますので、ご来院の際、過去の乳がん検診や人間ドック、精密検査や経過観察に検査したマンモグラフィや超音波検査の画像を持参してください。診療メニューは「乳腺ドック・乳がん検診」または「新潟市乳がん施設検診」(対象者のみ)をご予約下さい。

「検診で精密検査が必要」と診断された方の中で、実際に乳がんと診断される方は5%程度です。その他大多数の方は、乳房の挟み方や伸ばし方で正常乳腺や良性病変が乳がんを疑うしこりや影に見えているだけであったり、過去の画像と比較すれば良性病変と診断できる精密検査の必要がない方であったりします。このため、「比較読影(過去画像と受診当日の画像を比較して診断すること)」が本来必要ではなかった精密検査を防ぐために効果的です。
当院は、保険診療、自費診療を問わず、過去の画像が当院に保存されている方や他院で施行した画像を持参していただいた方は、すべて「比較読影」を行いますのでご活用ください(追加費用はいただきません)。
なお、過去の検診結果案内(文章で結果が記載された用紙)は、診断のための情報が多少得られるものの検査画像から得られる情報量よりはるかに少ないので、検査画像(CD-R、マンモグラフィフィルム、エコー記録紙)を持参していただくことをお勧めします。
通常、検査画像を入手する場合はご自身で検診施設や病院に依頼して自費で提供していただくことになります。精密検査受診の際に使用した検診時の画像は、検診施設への返却不要であった場合など、ご本人が受け取り手元に保管できることもありますのでご活用ください。

お問い合わせ

お問い合わせは以下のフォームからお願いいたします。
※他院で施行した診療・検査内容や乳がんの発症リスクなどについての回答は、
詳細な問診と診察、画像検査を行わずに判断することは出来ません。
このため、メールでの医療相談を含む個別相談はお受けできかねます。
個別のご相談やセカンドオピニオンをご希望の場合には「乳腺ドック・乳がん検診(当日診断・視触診付き)」ご予約いただき、
医師に直接ご相談ください。
※迷惑メール受信設定をされている方、docomo、au、softbankなどのキャリアメールをご使用の方は、
「medley.jp」「niigata-bc.jp」でドメイン解除設定をお願いします。

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